昔は窯場の職人のことを「窯ぐれ」と言った。全国の窯場を渡り歩き、今、尚、陶工、原料屋として、昔ながらの窯場の知識、技術を唯一引き継ぐ小川哲央の随筆をお楽しみ下さい。 (2012年3月改訂しました)


by ogawagama

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36 プロの窯づくり

 よい窯、悪い窯は、どこで決まるのでしょう。
 
 最近各地に、我流で薪窯を築く人が多いですが、見るからに焚きづらそうです。温度も上げづらく、操作がきかず、無駄な薪をかなり使っています。

 窯というものには、実は、科学的な基準があります。
 この煙突に対してはこれだけの内容積となる。この容積の窯に対しては、この大きさの焚き口が必要。これはもう決まっていることで、この理にかなってないと、うまくいかないのです。せっかく多大な時間とお金を使って窯をつくるなら、まず、このことを勉強してから築いてほしいものです。
 
 基準にかなった窯であれば、自然と全体に炎が回ってくれるので、温度差が小さく、温度の上がりも良く、調整がきくのです。例えば、還元にしたければ、還元に、酸化に戻したければ容易に戻せます。調整が自由に出来ると、窯焚きが楽しくなります。我流の焚きづらい窯を必死に焚くこともいいですが、焚き易い窯でいろいろ試しながら、いろんな経験を重ねてレベルを高めていくことが、より良いと思います。

 「餅は餅屋」という諺がありますが、私も、築炉屋として全国に、30近い窯を築いてきましたが、やはり専門の技、知識は素晴らしいものです。窯づくりの際は是非相談下さい。ノウハウ教えます。
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by ogawagama | 2008-12-20 17:18 | 36 プロの窯づくり