昔は窯場の職人のことを「窯ぐれ」と言った。全国の窯場を渡り歩き、今、尚、陶工、原料屋として、昔ながらの窯場の知識、技術を唯一引き継ぐ小川哲央の随筆をお楽しみ下さい。 (2012年3月改訂しました)


by ogawagama

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53 土の粒度

 地球には、地下500メートルより深いところに土はありません。それより下の圧力では石に変身し、更に深くは、マグマの状態でしかいられません。このマグマが、何らかの変動により押し上げられると、地表では間もなく石になります。この石が、日光、雨風にさらされ、風化していくと、次第に、白く、軽くなっていき、砂、粘土へと変化していく。これらはやがて、風や水に動かされて、川、湖、海へと移動していき、その厚みが500メートルを超えると、再び石となり、マグマとなる。何万年ものサイクルの中で。
 
 地質学上、土は6段階に分類されています。
れき2㎜以上
粗砂2㎜~0.42㎜
細砂0.42㎜~0.074㎜
シルト0.074㎜~0.005㎜
粘土0.005㎜~0.001㎜
コロイド0.001以下

 実際の自然界にある粘土は、例えば蛙目粘土。粘土分は20~40%程の為、水簸して、荒いれき、粗砂、細砂、シルトを取り除き、粘土分を70%以上に調整して使われています。つまり、山から採ってきて、そのまま使える粘土というものは、実に貴重なものだったのです。

 窯業界では粒度分布で、粘土分が70%以上のものを、粘土と呼んでます。シルト50%では固まらないし、コロイドが多すぎても成形出来ないらしい。
 ちなみに備前土は、0.002㎜以下が30%以上もある為、手触りがきめ細かく感じられます。荒いもぐさ土を触っていて備前土を触ると、ゴムのように感じますが、これは、成分にはさほど差はないのですが、細かい粒子がたくさん含まれていたからなのです。
 
 粘土は、その成分と粒度分布を調べると、だいたいのことが分かります。
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by ogawagama | 2008-12-24 11:25 | 53 土の粒度