昔は窯場の職人のことを「窯ぐれ」と言った。全国の窯場を渡り歩き、今、尚、陶工、原料屋として、昔ながらの窯場の知識、技術を唯一引き継ぐ小川哲央の随筆をお楽しみ下さい。 (2012年3月改訂しました)


by ogawagama

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142 21世紀

 日本文化を一言で表すと、「和」。

 日本という国は、建国以来、今までどの文化も否定せずに取り入れ、常に足し算をして築き上げてきました。
これが一つの型として完成されたのが江戸時代。
茶の湯、能、歌舞伎、狂言、日本庭園、日本料理など「わび・さび」を基本とし、四季を楽しみ自然を愛する日本独特の「和」の文化を完成させました。

 しかし、明治に入り、新たに西洋文化と出会い、「力」の文化を取り入れ始めました。
戦前はイギリスを見本に軍事力を。戦後はアメリカを見本に経済力を。

 しかし、昭和も60年代に入ると、この方向性では飽和を迎えてしまった。
軍事力は生命を奪い、生活を破壊し、経済力は大量生成大量消費を促し、環境を破壊してしまった。
 
それではこの先、どう進めば良いのか。
 その答えを私は「文化」と考える。
 
環境と調和した技術・製品は、魅力的であります。廃棄物を少なくする循環型の社会は美しい。
この「魅力」や「美」を軸とする「文化力」こそがキーワードではないだろうか。美意識は主観的なものですが、誰もが持っています。この美しいと思う心が大切なのです。
 
では、どうしたらこの美意識を高めていけるのか?
これは、日本人の最も得意とするところでしょう。
なぜなら、江戸時代にすでに、完成させているからです。
あのアインシュタインも、21世紀は日本の時代と言っていましたが、まさに日本がすでに作り上げた「和」の文化こそを世界が必要としているものです。
 
では、今の我々は何をすべきか?

 各々が生き方を見直し、昔のように自然を愛し、生活に美を取り入れていけば良いだけです。
この生き方を続けることこそが21世紀の世界を、日本が救うことになるのではないでしょうか。
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by ogawagama | 2012-03-09 15:45 | 142 21世紀