40 窯の場所
2008年 12月 21日
また、薪窯において、湿気はない方が良いと一般の人は考えがちですが、良いやきものを焼いた窯は、必ず、湿気の多いところにありました。湿気は上手につき合うことで、還元がかけ易く、窯変が美しくなります。
乾いた土地の窯は焚き易いのですが、いつも、同じ焼けのものしかとれません。均一な量産品を焼くには、こちらがおすすめです。
また、窯を築く下の土質ですが、関東から北は、土質の耐火度が弱い為、その土地の粘土(sk8以下)を焼くのであれば大丈夫ですが、一般に出回っている土は、sk8以上の温度で焼かなければなりません。この場合は、窯の下の土を1mは掘り起こし、耐火度の強い土を入れないと、せっかく作った窯が初窯で地盤沈下します。窯の下の土が、焼けて溶けてしまうからです。気をつけて下さい。