昔は窯場の職人のことを「窯ぐれ」と言った。全国の窯場を渡り歩き、今、尚、陶工、原料屋として、昔ながらの窯場の知識、技術を唯一引き継ぐ小川哲央の随筆をお楽しみ下さい。 (2012年3月改訂しました)


by ogawagama

97 ダンパー ドラフト

c0180774_17355777.jpg ダンパー、ドラフトを皆さんどう使い分けていますか。
一般にはダンパーで調整して、ドラフトで微調整すると言われていますが。

 確かにこの考えで良いと思います。

 ダンパーは直接煙道を遮るものなので、その効果が大きく、これに比べドラフトは煙道に冷たい空気を入れることによってエアーカーテンを作り煙道を緩やかに狭くして、炎の引きを柔らかく弱くするものなので。
 しかし窯もそれぞれが違い、一概には説明が難しいのですが。

 私はダンパーは炎を上にあげるもの、ドラフトは炎をゆっくり走らせるものと考えており、実際にはダンパーだけで調整して、ドラフトは窯と煙突の引きがあっていない場合にだけ利用することを勧めています。
 煙突の径が合っていないと、炎が窯の中の同じ所ばかり走り、死角が生じてしまい、いつも焼けムラが出来てしまうからです。
 こんな時こそがドラフトの本当の出番。
 ドラフトで最初から調整して引きを合わせておけば死角が必ず減ります。
 私のガス窯ではレンガ一枚常に抜いておくのが良いようで、後はダンパー操作だけで毎回焚いています。

 ダンパーとドラフトの両方をいろいろ操作して窯焚きをすると、窯焚きと焼き上がりとの因果関係が分からなくなってしまいますので、これを防ぐ為にはドラフトを固定してダンパー操作だけで焚くとよいかと思います。
 その際ダンパーには必ず細かく目盛を入れて使って下さい。適当はいけません。
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by ogawagama | 2012-03-07 21:57 | 97 ダンパー ドラフト